ブランキージェットシティと言えば、日本のロックバンドで最も再結成を望まれているバンドです。
あのMステ(ミュージックステーション)のタモリさんも再結成してほしいバンドとしてBlankey Jet cityと名前を上げていました。
メンバーはギターボーカルの浅井健一(ベンジー)、ベースの照井利幸(照ちゃん)、ドラムの中村達也さんの3人です。
この3人でしか出せない音楽があり、ライブはその場で始まるセッションやアドリブも多く日本を代表するライブバンドでもあります。
そんなBlankey Jet city ですが解散は2020年Last Danceにて惜しまれながら解散をしたのですが、今回は再結成があるのか?またそもそもなぜ解散をしたのかその理由について紹介をします。
また解散後に作られたそれぞれのたくさんの音楽や現在の活動についても紹介をします。
ブランキー中期~後期のベストアルバム
ラストライブの「LAST DANCE」
ブランキージェットシティが現役の時に密着して書かれた本がこちら
ブランキージェットシティの再結成はありえないと思う理由
私は一番好きなバンドと聞かれてブランキージェットシティと答えてしまうぐらいファンですが、残念ながらブランキーが再結成をすることはないと思っています。
下記に理由をまとめていくので確認してみてください。
ベンジーがFMCOCOROの「Midnight chocolate」で再結成について言及をしていたから 【2023年7月 NEW!】
浅井健一氏がパーソナリティを務めるラジオ番組「ミッドナイトチョコレート」にてブランキーの再結成について言及されていました。
7月には中村達也さんがゲストとして二回の放送があってすごく楽しかったんですが、番組終了で再結成について話をしていました。
「再結成とかの話がたまに出ますが再結成はしない方がいいと思っている」
何度か話には出たんでしょうね。確かにあの年齢でしかブランキーは表現できない気もしますし、良い思い出のまま残るのも美しい気がします。
なぜならそれぞれの音楽ややりたいことがメンバー各々で違うから
そもそも解散となった理由は浅井健一さん(ベンジー)がアルバム「ロメオ」から取り入れた表現したい音楽の違いが大きいからです。
このアルバムでは生バンドでのウリである生ドラムでなく打ち込みなどの音も取り入れたアルバムですが、それは照井利幸さんや中村達也さんからすればやりたい音楽ではありませんでした。
中村達也さんはブランキージェットシティのバンドとして最高潮の時はアルバム2枚目のBang!か3枚目C.B.Jimの時だと言っています。
その後調子が落ちて「スカンク」あたりのライブの時もまたよくなったとのこと。
その当時は3人共、生演奏でぶつける音楽こそお互いのやりたいことと合致していたため、バンドを一緒にする意味もケミストリーも生まれていたといえるでしょう。
ブランキージェットシティは若い時にこそ表現できるバンド(細く美しいワイヤーは切れた)だから
Dynamite Pussy Catsという曲でプラチナブランドがウッドベースにいつまでこんなこと続けるのか?と聞いた問いに「この細く美しいワイヤーが切れるまで」と答えています。
これはブランキーのライブができるのは細く美しいワイヤーが切れるまでと暗喩で入れていたのです。
ライブをやりきったあとに疲れて何もしたくなるようなライブをしたいとライブ映像で照井利幸さんは答えています。
ただこの歌詞はアルバム「LOVE FLASH FEVER」の「ガソリンの揺れ方」で回収をされています。
「あの細く美しいワイヤーはなかったよ」と歌われています。
完全に復活したかに思えたLOVE FLASH FEVERですが、その後音楽性の違いが出たのがそのあとのアルバム「ロメオの心臓」だったためやはりあの細く美しいワイヤーがあったのでは?と思っています。
このメンバーで表現できることはやりきったから「最高のアルバムを作ったから」
朝日新聞の広告で「最高のアルバムが出来たのでおれたちは解散します」と8thアルバム「Harlem Jets」の発表時に告げられました。
たぶんあの3人でやることはやりきったんだろうなと思えます。
私はこのアルバムも好きなのですが、他の1~7枚目のアルバムの完成度も高く大好きです。
それぐらい燃え尽きるほど素晴らしいアルバムを8枚も出したから再結成はなしなんだろうと思っています。
そもそもブランキーの持ち味は若いゆえにできる表現やパワーでは?
私はブランキージェットシティに再結成してほしいような、してほしくないような気持ちです。
後述しますが、それぞれの音楽も確立して表現していますし、ブランキーという表現が全盛期の記憶のまま終わるのも美しくて良いのではないかとも思っています。
言うなればLast Danceにて有終の美を飾ったと思っています。
例えば2023年現在ベンジーもブランキーの時のような高音のボーカルは出なくなっています。
ただ代わりにしっとりとした歌い方や、低い音域での歌も多くなっており渋い浅井健一の表現となっていると思われます。
ベンジーと照井利幸さんは2人でPONTIACS(ポンティアックス)をしていた
ブランキー再結成か?と最も言われたのがPONTIACSです。
このバンドは浅井健一さんとベースの照井利幸さんが再び一緒のバンドで音を鳴らしました。
ベンジーと照井さんはサーフィン仲間らしく年取った自分たちがブランキーのときのように激しい音楽をやったらどうなるのか?と思って結成をしたらしいです。
しかし、ドラムは中村達也ではなくBACK DROP BOMBの有松益男さんでした。
PONTIACSはわずか1年あまりで照井利幸さんが脱退したこともありこの歳で表現したことは表現したとも考えられます。
ブランキー解散後のそれぞれの音楽表現を聞いてほしい。それぞれの現在は?
ブランキーは再結成しなくてもいいと思える理由もあります。
それは解散後のメンバーそれぞれの音楽が素晴らしいからです。
私は特にベンジーの大ファンなので楽曲は全部追いかけていますが、長年に渡ってこんなにも多くいろんなタイプの名曲を作れるのでマジの天才だと思っています。
ベンジーの現在。ブランキーだとSHERBETS(シャーベッツ)などの表現方法やAJICO(アジコ)などの日本を代表するボーカルに歌わせた表現ができなかった
浅井健一さんはブランキー解散後も精力的に活動をしており、2023年現在もアルバムを出しております。
特にUAと組んだAJICOが有名ですし、ずっと続けているSHERBETSに関しては年齢などによる音楽の深さや渋さも感じられ好きです。
またブランキー以外で最高の時間だったと公言しているJUDEや、照井利幸さんと組んだPontiacs、浅井健一としてのソロワークス、アートワークもソロになって本格的に活動しています。
ベンジーのソロワークスは他のページで取り上げています。





照井利幸さんはジムスパイダーなどのプロジェクト、チバユウスケと組んだROSSO、ブランドの立ち上げ、映画のサントラなど
照井さんはチバユウスケと組んだバンドのROSSOが印象的でした。
他にはジムスパイダーでは歌も歌っていました。
ブランキー時代にも歌は歌っていますが、きれいな声ですよね。
またアパレルブランドも立ち上げたり非常に多彩な才能を発揮しています。
現在は四国に住んで1年半が過ぎて、なおも音楽活動を追求されています。
中村達也さんはロザリオスやMANISH BOYSなども素晴らしいし、様々なバンドのサポートなどもかっこいい
中村達也さんは今は一人でドラム独演会をしたりしていますが、スカパラや布袋寅泰さん様々な人とコラボしまくっていました。
サポートドラムとしてもドレスコーズなどにも参加したり、彼の自由なドラムが引っ張りだこになるほど多くのミュージシャンを魅了していることがわかります。
個人的にはTOKIEさんや武田真治さんと演奏していたロザリオスがめちゃくちゃかっこよかったです。
ブランキーの再結成はなさそうだけれど…それぞれのソロワークスが膨大にあるのでそれを楽しみましょう
まとめるとブランキーの再結成はほぼなさそうですが、解散してからもう20年以上たつので三人とも膨大な音楽活動をされています。
ですので、ぜひこれを期に三人のソロワークスに興味を持って聴いてもらえれば三人が喜ぶのではないかと勝手に思っています。
ベストの黒版
ラストライブの「LAST DANCE」
ブランキージェットシティが現役の時に密着して書かれた本がこちら