2000年代以降のロックシーンで「世界最高のバンド」とも称される MUSE(ミューズ)。
その圧倒的なライブパフォーマンスと音楽的完成度で、今や世界中のフェスのヘッドライナー常連バンドです。
2025年に来日しますね~嬉しいです。
「MUSEって何がすごいの?」と思ったあなたへ──まず知っておいてほしいのが、
これ、サッカーで言えばバロンドール受賞クラスの快挙です。
なぜMUSEは世界でここまで評価されるのか?
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**ボーカルのマシュー・ベラミー(Matthew Bellamy)**の超人的な歌唱力
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正確無比なドラム、うねるベース、歪みと美しさを両立したギター
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オーケストラのような壮大なアレンジと、わかりやすくキャッチーなメロディ
実は「難しそう」と思われがちですが、MUSEの楽曲は意外と聴きやすいメロディラインが多く、初心者にも入りやすいんです。
圧倒的な実績もすごい
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グラミー賞を2度受賞
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ヨーロッパ最大級のフェス「グラストンベリー」では大トリを務める常連
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日本でもフジロックやサマーソニックのヘッドライナーに複数回登場
ロックファンなら、一生に一度は**“生で観ておくべきバンド”**と断言できます。
登場当初は「レディオヘッドのフォロワー」と言われたが…
デビュー当時、ちょうど世界を席巻していたのがRadiohead(レディオヘッド)。
そのため、マシュー・ベラミーの歌声がトム・ヨークに似ているとして、「二番煎じ」的な扱いを受けることもありました。
しかし、2ndアルバム以降でその評価は一変。
圧倒的な演奏力とライブ力、世界観の広さを武器に、MUSEは完全に唯一無二の地位を築きます。
ちなみに、COLDPLAYもレディオヘッドの影響を受けたバンドとしてよく並べられていました。
というわけで、この記事では「MUSEとはどんなバンドか?」「なぜ世界的に評価されているのか?」を、名曲紹介や逸話も交えてたっぷりご紹介していきます。
ぜひ気になった曲からでも聴いてみてください。きっと、あなたもこの“ライブ最強バンド”にハマるはずです。
MUSEは日本嫌い?それとも親日家?知られざるエピソードを紹介
ここでは、MUSE(ミューズ)と日本の関係、そしてファンの間でも話題になったエピソードを紹介します。
「日本が嫌いって本当?」「親日家って聞いたけど?」といった疑問に、事実ベースで答えていきます。
「MUSEは日本嫌い」は誤解。実は親日家です
ネット上では「MUSE 日本嫌い」といったワードが検索されていますが、実際には日本嫌いという事実はありません。
むしろMUSEは何度も来日しており、親日的な姿勢を示すエピソードも多く存在します。
なぜ「日本嫌い」と言われるようになったのか?
きっかけは、MUSEの楽曲「Panic Station」のPV。
この映像の冒頭に「旭日旗(きょくじつき)」が使用されたことで、韓国の一部メディア・ファンから批判が集まり、後にバンド側が公式に謝罪しました。
しかしこれは政治的意図ではなく演出上のビジュアルであり、MUSEが日本を嫌っているという証拠にはなりません。
以後も日本のフェスに出演するなど、関係は変わっていません。
親日家の証拠1:鉄拳との感動コラボMV
日本との親和性を語る上で外せないのが、お笑い芸人・鉄拳さんとのコラボレーションです。
① Exogenesis: Symphony Part 3(Redemption)
鉄拳が手がけたパラパラ漫画によるMVが、人の一生を時計の振り子に重ねて描く作品として話題に。
感動系の動画としてYouTubeで多くの反響を呼びました。
② Aftermath
こちらも鉄拳がアニメーションを担当したミュージックビデオで、戦争・喪失・再生といった重いテーマを静かに描き出しています。
③ Follow Me(ライブ映像との融合)
日本限定で展開されたプロモーションで、ライブ映像と鉄拳のアニメを融合させた演出が話題になりました。
理由②:「Panic Station」のMVロケ地は日本・渋谷と歌舞伎町
MUSEの話題曲「Panic Station」のMVは、なんと東京・渋谷や歌舞伎町で撮影されています。
ネオン街や看板、街の喧騒を大胆に切り取った映像は、日本のカルチャーへの関心がなければまず選ばれないロケーション。
“ふざけた内容”として話題になったMVではありますが、日本を舞台にしたことで親しみや関心が表れていることは間違いありません。
理由③:マシュー・ベラミーが「日本は特別な国」と明言している
ボーカルのマシュー・ベラミーは、**NEWS ZERO(日本テレビ)**のインタビューで次のように語っています:
「ライブの原点は日本です。デビューして数年、日本で行ったライブでパフォーマンスをし、それが喜んでもらえた。それ以来、日本は特別な国です」
この発言からも分かる通り、MUSEは日本のファンとの初期の出会いをとても大切にしていることが伝わってきます。
単なる営業トークではなく、実体験に基づく“感謝と敬意”があるのです。
MUSEはダサい?“伝説”のPV「Panic Station」が話題に
ネット上で「MUSEってダサい?」という声があがるきっかけになったのが、
2013年リリースの楽曲「Panic Station(パニック・ステーション)」のMVです。
なぜダサいと言われたのか?その理由とは
このMV、演出も衣装もあえて“ふざけてる感”全開で、普段のシリアスで重厚なMUSEのイメージとは真逆の仕上がり。
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メンバー全員がド派手な衣装で登場
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変なポーズで目から光線を出して人々を洗脳
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編集はB級感満載、ロゴも日本語で「パニッ」「クステーション」と謎の改行
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全体的に90年代の深夜バラエティ風なテイスト
……と、カッコいいのかネタなのかよく分からない混沌とした映像です(笑)
実は「狙ってダサくしている」説
とはいえ、これはおそらく完全に“狙ってダサく”作っている演出。
MUSEのメンバーは真面目な音楽を作る一方で、ユーモアや皮肉の効いた表現も多いバンドとして知られています。
「深刻ぶった世界観ばかりじゃなく、たまには肩の力抜こうぜ」的な遊び心の現れなのかもしれません。
ファンの間では“伝説の迷作”扱い
一部のファンからは「最高にくだらなくて好き」「こういうMUSEもアリ」と評価されており、
今では**“迷作だけど語り継がれる一本”**として逆に愛されている存在になっています。
というわけで、「MUSEがダサい」と言われる背景にはこの一風変わったMVの存在があるわけですが、
それもまたMUSEの魅力──振り幅の広さかもしれませんね。
気になる人は、ぜひ一度Panic StationのMVを見てみてください。笑っていいのか戸惑うのか、あなたの感性で判断を。
うーん日本語のパニックステーションのロゴの改行の位置www
MUSEの名曲・代表曲を“ライブ映像”で堪能しよう
MUSEの魅力は、何と言っても“ライブ映像”でこそ最大限に伝わります。
音源だけでは味わいきれない迫力、演奏力、観客との一体感──彼らは「世界最高のライブバンド」と称される理由を、毎回証明しています。
ここでは、特にライブで映えるMUSEの代表曲・人気曲をピックアップしてご紹介します。
Plug In Baby(Origin of Symmetry収録)
MUSE入門にぴったりの一曲。
2001年リリースのこの曲は、疾走感あるイントロのギターリフが一度聴いたら忘れられない名フレーズ。
ライブではイントロから大歓声が起こり、サビでは大合唱が巻き起こる人気ナンバーです。
とっつきやすく、メロディもキャッチーで初心者にもおすすめ。
最高のロックアンセム Stockholm syndrome(ストックホルムシンドローム)
MUSEの真骨頂とも言えるロックアンセム。
攻撃的なギターとベース、デイヴ・グロールを彷彿とさせるドラム、
そして壮大なシンセとドラマチックな展開が渾然一体となった名曲です。
ライブではまさに爆発力MAX。観客がジャンプし、サビでは会場がひとつになるような盛り上がり。
曲構成も複雑で、MUSEらしい“予測不能で美しい混沌”を体感できます。
イントロからの怒涛のギターとベースのフレーズ、そこにNirvanaのデイヴ・グロールのような暴れるドラミングが乗り、そしてサビ部分のバックには壮大な美しいシンセサイザーとドラマチックなメロディのボーカル、そしてそこから急展開の激しいグランジやハードロックのリフが入ります。
MUSEの中では曲の展開がある曲ですが、リズムも半分になったり倍になったりこの曲でしかありえない神進行で曲が繰り広げられる神曲です。
ちなみにストックホルム症候群(シンドローム)は、犯人に監禁された被害者などが長い時間加害者と接することで加害者などに共感したり好意をよせたりするものですね。
アルバムはAbsolutionから3枚目の名盤です。
MUSEで一番の人気曲 「New Born」
MUSEの中でも特に人気が高い一曲。
ピアノの静かなイントロから始まり、そこから歪んだベースとギターがグランジ風に爆発。
まさに“静と動”の対比が冴えわたる、MUSEらしい名曲です。
New Born=“新生児”というタイトル通り、新たな目覚めを象徴するような世界観も魅力。
New Bornとは新生児ですね。
こちらも収録されたアルバムは2枚目に収録されています。
ギターを弾きたくなる名曲 Knights of Cydonia (ナイツオブシドニア)
イントロのリズムはまるで“馬に乗っているような疾走感”。
壮大なコーラスとギターリフが絡み合い、映画のようなスケール感で展開されます。
ライブでは観客が一斉に拳を振り上げ、ラストは爆発的な盛り上がりに。
ギターが弾きたくなる名曲としても人気です。
2000年代のギターリフと言えば「Supemassive Black Hole」 Apple musicでMuseで1位
Apple MusicなどでMUSEの再生数No.1を誇る一曲。
格闘技イベント「PRIDE」の入場曲としても使われ、
重くうねるようなギターリフとエレクトロ風のビートが独特の世界観を作り出しています。
妖しくて中毒性があり、「2000年代の名リフ」として語り継がれる曲です。
みんなで手拍子をしたくなる爽やかなナンバーStarlight
MUSEの中でも比較的ポップで爽やかな雰囲気の一曲。
手拍子を誘うリズム感と、ライブの幕開けにぴったりの高揚感あるメロディが印象的です。
ロックが苦手な人にもおすすめできる“やさしいMUSE”。
まだまだ名曲もあるのでまたぼちぼちと曲紹介を追加します。
これからも名曲追加予定!
MUSEは本当に名曲が多く、ここではごく一部の紹介にすぎません。
今後も少しずつ、ライブ映像付きで楽曲レビューを追加していく予定です。
「この曲も紹介して!」などあればぜひ教えてください。
MUSE(ミューズ)のメンバー紹介|3人の天才が集まった最強バンド
MUSEは、ボーカル・ギター・ピアノ・シンセを操るマシュー・ベラミー、ベース&コーラス担当のクリス・ウォルステンホルム、ドラム&コーラスのドミニク・ハワードによる3ピースバンドです。
全員イングランド・デボン州ティンマスの出身で、田舎町の退屈から音楽を通して世界へ飛び出しました。
マシュー・ベラミー(Matthew Bellamy)|Vo, Gt, Piano, Synth
MUSEの顔であり天才。超絶技巧のギターとファルセットを多用する独特の歌声、さらにはクラシックにも通じるピアノまでこなす万能型のフロントマン。
▶ 音楽の才能は父譲り
マシューの父は、イギリスのインストバンド「The Tornados」のギタリスト。
なんと「Telstar」で全米1位を獲得しているという血筋です。
情熱的なメロディセンスは間違いなく受け継いでいます。
▶ ギターもピアノも独学
ギターはトム・モレロ(Rage Against the Machine)に憧れ、
ピアノはスティービー・ワンダーやラフマニノフを聴いて独学で始め、地元のコンクールで優勝までしています。まさに神童…。
▶ スタイルは“変態系ギターヒーロー”
速弾きよりもノイズや混沌、リフの重さで聴かせるタイプ。
ニルヴァーナやジミ・ヘンドリックスの影響も強く、攻撃的かつ感情的なギターサウンドが特徴。
▶ 私生活もロックスター
元妻は女優のケイト・ハドソン。現在はモデルのエル・エヴァンスと再婚しています。
クリス・ウォルステンホルム(Chris Wolstenholme)|Ba, Chorus
もともとはドラマーだったというクリスは、MUSE加入時にはじめてベースを手にしたとか。
それであのプレイができるとは…天才すぎます。
▶ 多才なマルチプレイヤー
ベースのほかにもギター、ハーモニカ、シンセサイザーなどを演奏可能。
しかもライブでは激しいヘドバンで首を負傷したこともある熱血ぶり(笑)
▶ ポール・マッカートニーも認めたベーシスト
そのベースプレイはポール・マッカートニーも絶賛。
しかもコーラスもめちゃくちゃ上手く、声質の良さもファンの間で有名です。
▶ 一部楽曲でメインボーカルも担当
「Save Me」「Liquid State」ではなんとメインボーカルも担当。
また、プライベートでは子どもが6人いるパパでもあります。
ドミニク・ハワード(Dominic Howard)|Dr, Chorus, Synth
MUSEの土台を支えるドラマー、ドミニクはジャズからドラムに入ったという少し珍しいタイプ。
とはいえスタイルは真逆で、デイブ・グロールばりのパワフルなロックドラムが持ち味。
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シンセやギターも少し弾ける
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テクニカルというより“情熱で叩く”タイプのドラマー
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ライブでは笑顔が多く、ファン人気も高い
3人それぞれが演奏・作曲・パフォーマンスすべてにおいて超一流。
MUSEが“ライブ最強バンド”と称されるのは、この3人のスキルと化学反応があってこそです。
これを読んだあなたも、ぜひメンバーそれぞれの個性を意識して楽曲を聴いてみてください。
まとめ|MUSEは「世界最高のライブバンド」であり続けている
MUSE(ミューズ)は、ロック史に名を刻む圧倒的ライブバンドであり、
その楽曲・演奏力・ビジュアル・ステージングのすべてが一流。まさに「観る音楽」と言える存在です。
親日家として知られる一方、「日本嫌い」という誤解も一部で流れましたが、
鉄拳との感動コラボや日本ロケのMV、マシュー・ベラミーの発言からも、むしろ深い敬意と愛情を持っていることが分かります。
そして、彼らの代表曲「Plug In Baby」「Stockholm Syndrome」「New Born」「Supermassive Black Hole」などは、
どれもライブでこそ真価を発揮する名曲ばかり。
YouTubeなどで映像を見た瞬間、「あ、このバンドはヤバい」となる人も多いはずです。
メンバー全員が高い技術と独自の美学を持ち、演奏だけでなく“音楽体験”そのものを更新し続けるMUSE。
まだ聴いたことがない人も、ぜひこの機会に名曲からチェックしてみてください。
MUSEは、ロックが終わったなんて言わせないバンドです。
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