2000年代に大阪を中心にアングラなバンドが多く出てきましたが、その中でも紅一点のギターボーカル後藤まりこさんを筆頭とするバンド「ミドリ」を紹介します。
※現在はDJ後藤まりことして活動されています
ミドリは2003年に結成し大阪出身で難波ベアーズなどの関西を中心にインディーズにて活躍をしておりましたが、メジャーデビューをし東京に進出しロックシーンを賑わし2010年に解散をしました。
※同時期にはオシリペンペンズ、赤犬、巨人ゆえにデカイなどのアングラバンドがたくさんいました
メンバーはギターボーカルの後藤まりこさん、ドラムの小銭喜剛さん、ハジメ(ハジメタル)ピアノ/キーボード/シャウト、ベースは岩見のとっつぁん(岩見継吾)の四人でした。
ミドリのバンド名の由来はドラムの小銭喜剛さんの祖母の名前のようです。
セーラー服を着た可愛いボーカルの後藤まりこさんのボーカルスタイルですが、ロリ声で可愛い声を出したかと思うと、シャウトやデス声まで使い分ける多様さがありました。
今の若い子は知らない人もいるかもしれないが、10年くらい前は、女峯田和伸の座は、間違いなく後藤まりこさんだった。ミドリの頃の後藤まりこさんは本当に凄かった。もっと売れると思ってたんだけど、気付いたら大森靖子さんにその座を奪われていた。
俺は今でも、後藤まりこさんのファン。 pic.twitter.com/ljGzpAbo9G— nakatogo (@nakatogo) July 25, 2019
雨続くのやだなあという気分を後藤まりこ声で吹き飛ばす。
ミドリ2010年5th。
初期の破茶滅茶は失われておらずしかしピアノやコントラバスを導入したフリージャジーな世界観は個性が強め、つまりカッコいい。
ネイティブ大阪弁の歌詞は、時としてゾクリとする程生々しくて恐怖する程なのに聴いちゃう。 pic.twitter.com/AP41ekdDxM— つう@死ぬ迄HR/HM (@LOVE10046642) September 17, 2021
初期では謎ポジションエロラジカセのメンバーもいてかなりイロモノ的なバンドでしたが、ピアノのハジメタルさんがバンドに入ったことで、プログレロック的な要素、日本の囃子、ハードコア、フリージャズ的な曲まで大変幅広い曲調になりました。
バンド「ミドリ」のエピソード 逸話 解散理由について
それではミドリのエピソードを紹介します。
後藤まりこさんのライブパフォーマンスはかなり激しい
かなり後藤まりこさんのライブパフォーマンスは激しくて、サマーソニックでも高所からのダイブ、普段のライブでも観客に足蹴り、飛び乗り、掴みかかって歌うなどでした。
後藤まりこさんはパンク精神の塊みたいな人で当時「セッ○ス!セッ○ス!」などと平気で歌ったり、「セッ○スより気持ちいいこと皆でしてるんやろうがぁ!」などのMCをしていました。
ZAZENBOYS,9mmなどのバンドと対バン
当時ZAZENBOYSなどのバンドとも対バンをし向井秀徳さんいわく「ジャズの要素があるバンド」と言われていました。
ミドリは9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)とはバンドとして仲がよく、よく対バンを行っていました。
リハが少ない、リハーサルをしない…?
私はミドリがインディーズにいる際に兄がバンドをしていて対バンをした人の話を聞きましたが、ライブのリハーサルをしないという噂を聞きました。
ですが、ライブ本番になったら超絶テクニックのハジメさんのキーボードと、小銭喜剛さんのドラムがド迫力でバッチリ音が鳴る中、後藤まりこさんの畳み掛けるようなボーカルに圧倒されたのを覚えています。
メタル好き、アイドル好きで童貞のハジメタルさん
超絶技巧派のハジメタルさんですが、ミドリのあとはGLAYのサポートメンバーをするなど活躍をされています。
当時キーボードのハジメタルさんのブログを何度も見に行っていましたが、メタル好きすぎてマニアックなメタルのアルバムを紹介していました。
と、同時にアイドルの追っかけをしながらかつ童貞というレアなポジションでした。
※無事に卒業されています
ライブで後藤まりこさんのパンツが見える
後藤まりこさんはセーラー服を着てライブをするのですが、客席にダイブをしたり後藤まりこさんを客が持ち上げてリフト・アップするためパンツが見えるという事態が発生をするとの噂でした。
※スカートだから
黒色のパンツだと思いきや、黄金のパンツとのことでそれが見えるとシューティングスター(流れ星)とも言われています。
後藤まりこさんからしたらそんなもんで騒いでってぐらいなものらしく、それよりも音楽やメッセージライブをちゃんとを聴いてほしいといました。
ミドリの解散理由
Ustreamにて後藤まりこさんが「メンバー間でのヒエラルキーができてしもて。 バンドって運命共同体で家族やからこのままでは続けられへん。 すごく好きやからこれ以上続けられん」という解散理由を語っていました。
また「なるべく続けようとは思ったけど、それがただの延命措置になってしまうのも違うと思って。始めた頃と同じ熱量でやり続けるのがバンドやと思う」とも発言をされています。
後藤まりこさん以外からの解散についてのコメントはありませんが、解散ライブにてドラムの小銭喜剛さんが「めっちゃいいバンドやろ、ミドリって。わしこのバンドめっちゃ好きやねん!」と叫んでいたのにウルっと来ました。
ミドリの再結成はあるのか?
後藤まりこさんが吉田豪さんとyoutubeに出演した際に再結成は「ない、ムカつく」とのことです。
どうも成瀬心美さんとバンドをしていたハジメタルさんムカつくとのことです。
パンクな後藤まりこさんのエピソード
後藤まり子さんは「なんで世の中は怒らない方がいいとなっているかわからん」と語っています。
ムカついたらXとかでも「ぶっ◯す」と発言して凍結していました。
ソロなどは精神的にもキツイことがあり病院などに入ったり、アルバイトというか仕事も普通にしていました。
後藤まりこさんは一度結婚されており離婚されています。
元スタッフの方のようで、ライブでいつの間にか全裸になった時にガムテープで貼られていたようです。
その後2024年7月に吉田豪さんと結婚されました!
ミドリを聴くならこの曲!代表曲 有名な曲
ミドリのオススメの曲を紹介します。
エゾシカ・ダンス
エ・ゾ・シ・カ エゾシカダンス と口ずさみたくなる謎の単語です。
メジャーデビューしたなぁと感じた曲です。
後藤まりこさんのボーカルに合わせてハジメさんのシャウトもありツインボーカル、激しい演奏からサビのポップな感じもオルタナティブな感じで素敵な一曲です。
あたしギターになっちゃった
メジャーデビューをし最後のアルバムとなったshinsekaiに収録された曲ですが、ポップでもロックでもありミドリの入門曲としては最適なナンバーだと思います。
私は一番ぐらいに好きです!
うーん歌詞もぶっ飛んでいてかっこいい。
ロマンティック夏モード
ハジメさんの暴れまくるキーボード、ロリ声やシャウトを織り交ぜる後藤まりこさんのボーカル、各楽器陣がバトっているような激しい曲です。
ゆきこさん
デストローイ!から始まる楽曲、ラップではないマキシマムザホルモンのキャーキャーうるさい声のようなボーカルをハジメさんがやってます。
Bメロはポップでサビはデストロイしています。
どんぞこ
岩美のとっつぁんとハジメさん、小銭喜剛さんがフリージャズのような激しい演奏がスゴイです!
あんたは誰や
「あんた誰や!」は客に向かって叫ぶ曲ですが(客が胸ぐら掴まれて叫ばれていたのでビビってましたw)この曲の見せ場はなんといっても、ピアノソロの後のMCであります。
毎回めちゃくちゃかっこいい煽りでライブのテンションは最高潮にあげられる曲でした。
POP
後藤まりこさんが大暴れし客席にダイブした後、ライブの最後にやる曲で美しいピアノで始まる曲。
客席のド真ん中にマイクスタンドを立て歌っていた歌が「POP」です。
後藤まりこのキレイな声と、切ない歌詞がライブの最後にふさわしく感動する曲です。
アルバム「ファースト」の最後のナンバーとして収録されています。
ミドリの名アルバム紹介
あらためまして、はじめまして、ミドリです。
こちらは米国「Rate Your Music」の『史上最高の日本の音楽アルバム』でも14位を取得したアルバム。
アメリカの音楽マニアも認める曲ってすごくない??
ファースト
初期のライブの代表曲が集めれたこのアルバムが一番聴きましたね!
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ライブ!!
「あんたは誰や」から「POP」の最高に盛り上がってからバッチリ締めてくれるこのライブを体感できるのはこのライブアルバムのみです。
清水
メジャーデビューとして発売されたアルバムですが、再録されたロマンティック夏モードやエゾシカ・ダンスなどの名曲が収録されています。
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Shinsekai
名曲あたしギターになっちゃった!だけでなく、あんたは誰やと同等のかっこいい曲「どんぞこ」が収録されています。
ミドリの音楽のルーツ
ミドリは「大阪のいびつなJUDY AND MARY」と言っていることからジュディマリのYUKIさんの可愛いロリ声などで影響が後藤まりこさんに見られます。
また客席の真ん中にマイクスタンドを立てて歌う、ライブでシンバルの上に登る、ライブの煽り方などは大阪のバンド「オシリペンペンズ」の石井モタコさんの影響を感じさせました。
ハジメタルさんは名前にメタルが入っているだけあって、メタルが大好きでメタルの影響も強いです(シャウトなど)。
ミドリのメンバーのその後の活躍 元メンバーなど
後藤まりこさんは「後藤まりこ」としてソロ活動 その後DJ後藤まりこ
後藤まりこさんはミドリと並行してソロ活動をしていました。ミドリ解散後も精力的に活動していました。ミドリではなかった素晴らしいテイストの曲もあります。
名曲「スナメリ」
ただある日ツイッターにて辞める宣言をしました。
音楽、完全にやめることにしました
もうこれ以上だらだらやりたくないし
これ以上好きな音楽を汚したくない
2年くらい考えてだした結果です
いつも辞める辞めるって言ってばっかでややこしくてごめん
踏ん切りがようやくちゃんとつきました
揺るがない気持ちで、やるしかないって思いで上京してきたけど、もう疲れちゃった笑!
おばさんだもん笑!
大人になっちゃったよー笑!僕なんかが音楽で何かを変えれるって信じてしまってたのが間違いだった笑!
つらい笑!
と発言し活動を辞めて残念と思いました。
後藤まりこさんとしても名曲があるんですよね~!
しかし、ライブが好きなのかライブハウスにてDJ後藤まりことして活動を始めてくれても活躍をしています。
たぶん2010年のBECRラストライブの時のOTODAMAでミドリ見て以来10年ぶりの後藤まりこ\(^^)/
久しぶりに着るミドリのTシャツ着てったらめっちゃ反応してくれたからよかった😊
やっぱミドリの頃の方が好きだけどDJ後藤まりこもよかったヽ(´▽`)ノ pic.twitter.com/UlFkmH2jBD
— あみ (@ami_rei) January 26, 2020
あのちゃんに影響を与えていたかもしれない後藤まりこ
個人的にですが、今売れているあのちゃんに影響を与えていたのでは?と推測しています。
というのもあのちゃんのアイドル時代の「ゆるめるモ!」時代にで「ゆるまりこ!~ゆるめるモ!新メンバーに後藤まりこ一日加入!?~」というイベントで後藤まりこで共演をしていたので。
下記はあのちゃんのXでのコメントです。
後藤まりこさんと(・x・ ≡ )💕
ほんとに楽しかったです☀︎
ありがとうございましたっ pic.twitter.com/JV8vOASMH0— あの (@aNo2mass) August 22, 2014
あのちゃんの一人称で僕と呼んだり奇抜な動きなどはもしかしたら後藤まりこさんが影響を与えたかもと推測しています。(個人の推測です)
詳しくはしりませんがw
DJ後藤まりこの名曲
後藤まりこさんは大分打ち込みにハマった感じがしますね!
伸び伸びしている感じがあります。メロディも素晴らしいです!
ドラムの小銭喜剛さんのその後の活動
ニガミ17才に在籍をして活動もされていましたが、家庭の事情により脱退されたそうです。
口癖は「わっしょい」と書かれていますが、ミドリのときから変わっていなくてほっこりしました。
キーボードのハジメタルさんの その後の活動
ハジメタルさんはソロとして活動をされていたり、GLAYのサポートメンバーとしてツアーを回ったり、ボーカルを成瀬心美さんにむかえ「ここみんばんど」から派生したmezcolanza(メスコランサ)というバンドをされたり、SCANDAL(スキャンダル)、タルトタタンに楽曲提供されたかと思えば、映画音楽「貞子3D」にも携われていますね。
ベース岩見のとっつぁんのその後
岩見のとっつぁんは「岩見継吾」さんとしてAlfred Beach Sandal、Gato Meeting、Zycos、Oncenth Trioなどのバンドで活動されているようです。
ミドリの元メンバー
あらかじめ決められた恋人たちへの劔樹人さんがベースとして在籍をしたり、エロラジカセ(喘ぎ声のテープ/ノイズ)の博智さんなどが元メンバーとして在籍をしていました。
ミドリの貴重なライブ映像
2009年の初体験
かっこいい。パンクバンドは一瞬の輝きのために燃やし尽くす。ミドリもそれぐらい燃え尽きるようなライブをします。
2:30 – 都会のにおい。
7:00 – うわさのあの子
11:05 – ゆきこさん
14:38 – ハウリング地獄
18:25 – エゾシカ・ダンス!!
23:00 – あかん!!
26:45 – 朽ちては果てぬ
31:15 – 声を聞きたいのですが、聞こえないのです
37:00 – 愛って悲しいね
40:20 – お猿
42:36 – 愛のうた
47:20 – 獄衣deサンバ
50:15 – あんたは誰や
53:38 – swing
2005 SUMMER to 2006 WINTER LIVE!!
LAST LIVE sayonara goto-san
こちらはラストライブとなったライブですね。
00:00:00 / Intro
00:02:16 / Hato
00:07:59 / Ai no Uta
00:11:22 / Uwasa no Ano Ko
00:15:56 / Yukiko-san ゆきこさん
00:19:05 / Ezo Shika Dance!! エゾシカダンス
00:23:49 / Atashi no Outa
00:28:50 / Speedbeat
00:33:55 / Aitte Kanashii ne
00:41:03 / Rhythm
00:45:04 / Howling Jigoku
00:52:28 / Koe wo Kikitai no Desu ga, Kikoenai no Desu
00:57:49 / Tettou no Ue no Futari
01:01:51 / Swing スウィング
01:09:13 / Donzoko
01:14:47 / Gokui de Samba
01:17:23 / Anta wa Dare ya あんたは誰や
01:20:58 / POP
ミドリのまとめ
ミドリは大阪のシーンを盛り上げたハードコアバンドと言って間違いないでしょう。
ぜひミドリを始め後藤まり子さんの曲を聞いて欲しいと思います。
またミドリをきっかけにDJ後藤まりこさんやハジメタルさんが気になった方は是非チェックしてみてください!