BUCK-TICK(バクチク)がダサいという意見について

BUCK-TICKはダサい?邦楽(JROCK)

BUCK-TICK(バクチク)がダサいという意見を見て少し考えてブログにしてみようと思いました。

ヴィジュアル系の代表的なバンドで、バンドマンの憧れだったBUCK-TICKがそう言われることもあるのだと。

私は小学生の頃から兄がBUCK-TICK(バクチク)ファンのため知っていたのですが、ちゃんと聞き出したのは中学生になってからです。

BUCK-TICK(バクチク)は35年以上活動しているバンドで、2023年に亡くなられたボーカルの櫻井敦司さん、ギターの今井寿さん、同じくギターの星野英彦さん、ベースの樋口豊さん、ドラムのヤガミトールの5人のバンドです。

ヴィジュアル系の元祖的なバンドとして有名ですが、BUCK-TICKは見た目だけではなく様々なものを取り入れる音楽性や実験的な楽曲など魅力が多いバンドと思っています。

そして珍しいスタンスとして売れ線にはしるわけでもなく、自分たちの追求したい音楽を作り続けるところだと思っています。

BUCK-TICK(バクチク)の凄さについては以下に書いています。

BUCK-TICK(バクチク)のすごさ、すごいところについて紹介
BUCK-TICKのすごさについてなかなか語られたりすることがないので紹介をしていきたいと思います。 ヴィジュアル系バンドの元祖、35年以上不動のメンバーで活動、最高傑作が常に最新作がよく言われているBUCK-TICK。 確かに...

あんまり私的なファン目線で語るよりも少し視野を広く客観的に見たBUCK-TICK(バクチク)についてかければと思います。

BUCK-TICK(バクチク)もダサい時期があった

35年続き進化を続けるBUCK-TICK(バクチク)ですが、個人的にダサいかもしれないと思った時期もあったのでまとめました。

BUCK-TICKの初期は演奏力も高くなかった

バクチクが一番初めに有名になったのはBOØWYに影響を受けたビートロックなどで髪を立てていた時期です。

ストレートなロックンロールで、高校生から始めたギターの今井寿やドラムから転向した櫻井敦司さんなど演奏としてのスキルはそこまで高くないのが正直なところでした。

特に最初の3枚のアルバムまでは荒削りな演奏と歌だなと今聞き直しても思います。

世間で売れたのはソニーのウォークマンのタイアップ曲の「JUST ONE MORE KISS」その次のシングル「悪の華」などからですが、この時はTABOO以降のアルバムでゴスやニューウェーブ色が強くなりオリコンでも6位になるなどバクチクが世の中に広まった時期です。

シングルJUST ONE MORE KISSで16万枚、悪の華がBUCK-TICKのシングルとしては最大のヒットで22万枚、そして悪の華のアルバムは43万枚とこの時期が一番売れています。

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BUCK-TICKは全員髪を逆さまに立てていて非常に目立ったバンドでした。

今の人からすると昭和を感じてダサいのかもしれませんが、激しくて好きな時代です。

中期からは才能が開花し唯一無二の存在になったBUCK-TICK

しかし、私が思うBUCK-TICKの凄さはここから。

よりミュージシャンに影響を与えるバンドになっていきました。

アルバム「狂った太陽」からはBUCK-TICKの才能が爆発しています。

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それこそ多くのバンドに影響を与えたのはこの時期からかと。

※同じヴィジュアル系であるLUNA SEAなども影響を受けたことを公言しています

ライブでは再現できないほどレコーディングにもこりだし、多重録音や様々な楽器やジャンルを取り入れBUCK-TICKはヴィジュアル系のみならず日本のロックシーンで唯一無二の存在になります。

darker than darkness -style 93-、Six/Nine、COSMOS、SEXY STREAM LINERとBUCK-TICKは他のバンドを寄せ付けないサウンドを確立します。

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ただ世界観としてはかなり暗く、聴く人をかなり選んでしまうかもしれません。

この時期は歌詞もそこまで暗い方向に行くかとなり今ですと厨二病などと一部では言う人もいるかもしれませんが、あんなカッコいい兄ちゃんたちがあんなカッコいい演奏で表現されると沼のようにハマるしかありませんでした。

※私はこの時期が一番すきです

BUCK-TICK苦難の時代

それからはBUCK-TICKは集客の面では苦難の時期を味わうこととなります。

理由としては他のヴィジュアル系のバンドが隆盛し、それから2000年代に入りヴィジュアル系の時代が終わろうとしていたから。

世はフェスブームや洋楽バンドブーム。

フジロックやサマーソニックなどで演奏力の高いバンドが多いなか、私もBUCK-TICKを見ましたが事前のマーズ・ヴォルタと比べるとだいぶライブの迫力は落ちていました。

しかし、櫻井敦司さんと今井寿さんの本当にいるんだ~と思わせるカリスマ性があったことも強烈に覚えています。

客席がガラガラの状態もあったとのことですが、櫻井敦司さんは「もう俺たちは東京ドームではライブできない」など自虐でMCをしていたそう。

BUCK-TICKの現在は演奏力も高く表現力もあがった

しかし、これでも気にせずにマイペースでアルバムを出し続け、ライブもやりつづけたBUCK-TICK。

久々に見たライブは「サマソニでみたBUCK-TICKとは別バンド」と思える完成度の高いライブで感動しました。

毎回BUCK-TICKは最高傑作を出すだのライブがすごいとか、ファンだから言ってるんじゃないの?と思いましたが本人たちが相当の努力をしたことが伺えます。

異空は名作です。

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YOUTUBEの公式チャンネルやアマゾンプライムでもライブが見れますが、ぜひみてほしいと思います。

ダサいと言われるのはBUCK-TICK(バクチク)よりもヴィジュアル系自体が

そもそもBUCK-TICK(バクチク)が出てきた時代と今ではもう時代は変わっているため、見る人達も変わってしまいだいぶBUCK-TICK(バクチク)を見る目も多様性が増しているのかなと思います。

ヴィジュアル系が生まれたのは1980年代後半でブームとなったのは1990年代後半。

その時はヴィジュアル系=カッコいいでしたが、徐々にストリート系やラウド系のミュージシャンや洋楽系のミュージシャンにおされるようになりました。

もともとはX JAPANのhideさんの言葉からヴィジュアル系は生まれましたが、ヴィジュアル系は10年かけて最大のブームになったのですが、hideが亡くなられたこともあったのとブームの終焉にかけ2000年にはヴィジュアル系=ダサいというイメージもつきました。

でもこれはどのバンドも迎える出来事です。

しかし、そのダサいと言われた時期も自分たちのやりたいことをやり通し、35年以上毎回アルバムを進化させるために挑戦し続ける「BUCK-TICK」の姿はかっこいいとして思えません。

櫻井敦司さんが亡くなっても、今井寿さん含め四人が力強くバンドを続けることに勇気をもらいます。