今回紹介するのは、2000年代の邦楽ロックの代表的バンド「ゆらゆら帝国」です。
通称「ゆら帝」は知る人ぞ知るバンドで、ものすごく売上枚数が上がったというわけではないのですが多くの音楽ファン(特に音楽マニア)を魅了し続けるバンドです。
なぜ彼らはすごいと言われているのか?日本のロックバンドで重要とされているのか。
まず、海外でも評価されており、
YMO、はっぴいえんどやフィッシュマンズ、コーネリアス、坂本龍一などのアメリカの音楽マニアが選ぶアルバムの100の中から3枚も選ばれるとは大変評価されていると思います。
ゆらゆら帝国は前期こそ「ゆらゆら帝国で考え中」などのロックな歌のナンバーもありわかりやすいのですが、後期の楽曲については聴き込まなければなかなか良さがわかりにくかったりします。
マニアックなバンドと言えるでしょう。
そこでこのページでは前期から中期、後期までのアルバムや楽曲について彼らのすごいところについて紹介をします。
バンドメンバーはギターボーカルの坂本慎太郎、ベースは亀川千代さん、ドラムは柴田一郎さんです。
旧メンバーは吉田 敦さん、橋口 優さん、沢田 守秀さん、下田 温泉さん、阿佐美 和正さんが在籍していました。
先日ベースの亀川千代さんが亡くなられました。御冥福をお祈りします。
残念ながら再結成はなくなりましたね。
坂本慎太郎さんのあなたもロボットになれるについても解説しています。
ゆらゆら帝国のすごさとは
ゆらゆら帝国のすごさについて紹介をしていきます。
唯一無二の音楽性、歌詞の世界観での国内外からの高い評価
ゆら帝の魅力はまさにコレに尽きると思います。
唯一無二で似ているバンドとか歌詞が存在せず、売れるためにじゃなく表現したいものを作るために作って評価も高い数少ないバンドといえるでしょう。
普通のソングライティングにNoを突きつけたような作曲コード進行
ガレージ・ロックの時は洋楽のガレージ・ロックのような感じもありAメロとサビで間奏という曲もあったのですが、ゆらゆら帝国は後期になるとあまりコード進行などはありません。
いわゆる日本のロックのAメロ、Bメロ、サビなどではありません。
そしてコード進行もひたすらC→B♭7のようにループして繰り返します。
音の気持ちよさや響きのよさを追求したものになり独自性があります。
ただし、歌謡曲やポップスのように歌のメロディが良いとかを基準においた方では好き嫌いはハッキリわかれると思います。
真似したくても真似できない世界観で、音楽オタク、ミュージシャンに好かれるミュージシャンズ・ミュージシャンです。
突き詰めた音楽性
マニアックなバンドの前期
インディーズのときに出したアルバム2枚でもはや絶版となっているため入手は困難です。
わかりやすくなり売れた中期
一番知られているのがこちらの中期です。
ガレージロックバンドとして名をはせた時期です。
発光体やゆらゆら帝国で考え中などキャッチーかつ勢いのあるナンバーが多くあります。
もちろんこの時からマニアックな3×3×3などのナンバーもあります。
とことんやりたい音楽を突き詰めた後期
そして音楽マニアに評判が高いのがこの後期のアルバムです。
「空洞です」は特に名盤なのでぜひ聞いてほしいです。
※後述でライブ動画を紹介しています
ライブの演奏能力の高さ
彼らのレコーディングアルバムとライブは別物と言っても過言ではありません。
ライブならではのアレンジもされ、かつ各メンバーの演奏能力の高さからCDとは別バージョンのライブになるからです。
YURA YURA TEIKOKU LIVE 2005-2009では、「空洞です」のライブバージョンが収録されているのでオススメです。
独特の世界観、歌詞
坂本慎太郎さんの独自の世界観がたまらなくて、一体この歌詞は何について歌っていると思うことも様々です。
「発光体」は虫目線で歌われた歌ですし、「ゆらゆら帝国で考え中」は漫画の世界について歌われたり、「空洞です」は自分について哲学的に考えたとも思われる内容です。
ゆらゆら帝国の代表曲、名曲、アルバムはどれが必聴?
メジャー1stアルバムキャッチーな3×3×3
私もガレージ・ロックバンドが好きなので、このアルバムから入門しました。
1曲めのわかってほしいからガレージ・ロック好きへのツカミはバッチリのアルバムです。
名曲「発光体」
この曲はシャウトするボーカル、うねりまくるベース、泣きのギターも最高です。
あのちゃんのオールナイトニッポンで使われているみたいですね!
これぞゆら帝と思わせる曲!歌詞が怖い「3×3×3」さんかけるさんかけるさん
この曲は淡々とした演奏の中で除々に変化していく奇作です!歌詞が誘拐事件で展開がドキドキします。
ゆらゆら帝国III
「ゆらゆら帝国で考え中」「ラメのパンタロン」が収録されたアルバム。
ちなみに1と2はインディーズで出したアルバム名です。
いかんせんゆらゆら帝国で考え中がかっこいい!歌もギターソロも
外人もカバーしてます。
ゆらゆら帝国で考え中
これぞストレートなゆらゆら帝国のロックアンセムで、展開もギターもめちゃくちゃかっこいい。
歌詞もイカれている感じがたまりません!
本人たちが過去最高の完成度と語る「空洞です」
空洞ですというように、感情など一切排除したものを目指したとのことです。
聞き方としては通常のロックミュージックのような抑揚のあるものとしては聞かず、ループミュージックのように淡々としているが繰り返し聞きたくなる中毒性のあるアルバムです。
名曲「空洞です」
ゆらゆら帝国の解散理由
ゆらゆら帝国の解散理由は「空洞です」を出した際に、過去最高の完成度で本作を以てゆらゆら帝国というバンドが「完全に出来上がってしまった」ことを発表しました。
やりきったといえるでしょう。
ゆらゆら帝国の影響、好きな芸能人は?
ゆらゆら帝国の影響
川谷絵音にこんなに自由な歌詞、バンド名でいいんだ!と衝撃を与えたようです。
ゆらゆら帝国が好きな有名人と芸能人は?
コーネリアスの小山田圭吾
対バンしてましたし、ゆらゆら帝国のことをすごい!と言っていました。
宮藤官九郎さん
雑誌で対談されていました。
元ブランキーの浅井健一さん
TEDTEXという本にJUDEJUDETEIKOKUと書いてあったよう。
実際に好きかは知らないですが響きが好きなのかも。
漫画家のせきやてつじ
漫画中に発光体を歌っているシーンがあるそうです。
あの
前述したようにラジオで使っています
スーパーマラドーナの武智
出囃子が全部ゆらゆら帝国らしいです!
池田エライザ
好きということを公言していました!
ゆらゆら帝国まとめ
ゆらゆら帝国からは3×3×3などは聴いていたのですが、みんながすごい伝説のバンドだということもあり聴くと魅力的なバンドということがわかりました。
でもキャッチーでも売れていないバンドのすごさをどう伝えればいいのかということでブログにまとめてみました。